2008年1月7日月曜日

第6回の芳医会を開催しました

昨日(1/5)、第6回の芳医会を開催しました。
急病などで欠席された先生もありましたが、14名の同窓生が集まり、岡山大学総合患者支援センター副センター長、岡田宏基先生による講演「心身医学の考え方と心身疾患への対応の仕方」を拝聴しました。
心身症は関節リウマチといった膠原病でもみられることや、気の持ちようで癌の予後がかなり変わってくるevidenceが紹介され、臨床医も心療内科的アプローチが必要であることを痛感しました。
講演会終了後も話に花が咲き、二次会にも10名が参加して旧交を温めました。





2008年1月2日水曜日

「ザビエルの見た日本」にメタボ対策のヒントあり

あけましておめでとうございます。今年も芳医会活動でお世話になります。



正月休みに忙しくて読めていなかったメディカル・トリビューンを読んでいましたら、新日本製鐵人事・労政部主任医長、金山知新先生の面白いコラムが載っていましたので一部を紹介します。メタボ対策のヒントになると思いますので、お暇な時にご一読をお薦めします。



〈参考文献〉ピーター・ミルワード (松本たま訳):ザビエルの見た日本,講談社学術文庫



 ザビエルはローマのイエズス会にこう書き送っている。
 「ほかの国では食物が十分にあります。そのため倹約せず,節度を守らず,その結果霊魂にも肉体にも少なからず害が及びます。ところが,ここにはおいしいものは何もないのです。いくら食べたいと思っても肉体を満足させるものは全然ありません。このように大抵の者は節約しているので健康ですし,それに老人がたくさん目につきます」



 本書の著者で,イエズス会神父,元上智大学教授のPeter Milward氏は「ザビエルは当時の日本人が粗末なものを食べ,長い冬の寒さをじっとこらえているにもかかわらず質素な暮らしをしているおかげで健康に恵まれていたと言う。終戦後に私が(英国から)日本に来た当時は,栄養失調のために結核が流行していたが,そのうち日本人の生活水準が上がってぜいたくになると,健康は目に見えて衰えていき,病院は増え,ますます混雑するようになった。ところで通院する患者の大半は実は病気ではなく,いわゆる心身症で,つまり気病みにすぎない。現代の生活から来るストレスが原因ならいくら薬を飲んでも病気は治らない」と述べている。



ザビエルが見た500年前の日本人と、現代の日本人は体質的にはまったく同じです。結局、健康に過ごしたければ粗食を基本としなければならないと思います。今度の芳医会(1月5日)では、心身症についての講演があります。タイムリーな内容であり、今から楽しみです。