2011年1月12日水曜日

藤原先生の講演要旨(市民公開講座)

従来の外科はメスによる手術が主体でしたが、最近は内視鏡治療、抗がん剤治療、遺伝子治療を組み合わせて、早期がんから進行がんまでトータルに治療するプロ集団に生まれ変わっています。講演では、遺伝子操作したウイルス製剤を用いた胃がんの治療・診断を中心に最先端治療を紹介します。


①腫瘍選択性ウイルスを使った遺伝子治療(テロメライシン):腫瘍細胞のみで効果を発揮する遺伝子治療薬テロメライシンは、従来の抗がん剤と違い低濃度でも作用を発揮する。
②内視鏡的治療:現在の外科はメスによる治療だけでなく、胃カメラや腹腔鏡による手術も積極的に行って、大きな切除による負担を軽減する方向に向かっている。
③手術支援ロボット(ダヴィンチ):遠隔操作による手術支援ロボットは人間の実際の手の動きを1/5の小さな動きに変えることが出来、細かい手術を可能としている。
④テロメライシンを利用したナビゲーション手術:テロメライシンに蛍光標識をつけることで、転移リンパ節を可視化することが可能となり精度の高い手術が可能になる。



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