2007年12月23日日曜日

第6回芳医会講演会の講師の岡田先生に会ってきました

12月20日に、第6回芳医会講演の打ち合わせのために岡田先生にお会いしました。



話題は心療内科領域に留まらず、現在の役職に関連したITを利用した病診連携システムや、学生およびレジデント教育と広範に及びました。



心身症の領域では内科治療薬の切れが良くなっているために、自覚症状が軽減して心理的アプローチがなされないまま中途半端で加療されている患者さんが増加していることが問題となっているようです。



病診連携については、院外の先生と電子情報を共有化するプロジェクトに参加されており、興味深いお話が拝聴できました。
「心療内科はちょっと」といわれる先生も、病診連携の方で有用な情報を伺えるものと思います。



講演のレジメをいただきましたので、以下に示します。1月5月は岡田先生と会員の皆様で活発な議論が行われることを期待しています。



第6回芳医会講演「心身医学の考え方と心身疾患への対応の仕方」
1.心身症の定義
2.心身相関とは
  ・自律神経を介した反応
  ・暗示
  ・条件付け
  ・学習理論
  ・EBM
3.心身症の診断
  ・面接の進め方
  ・心理社会的因子の把握
  ・症状と背景との紐付け
4.心身症類似状態
  ・うつ
  ・心気症
  ・パニック障害
  ・心因性‥.
  ・ヒステリー
5.心身医学的治療法
  ・簡易精神療法
  ・問題解決志向型アプローチ
  ・自律訓練法
  ・交流分析(療法)
  ・精神分析
  ・催眠療法





2007年12月21日金曜日

日本医療政策機構

小松秀樹先生の寄稿文を検索しているうちに、黒川清先生が代表理事を務める日本医療政策機構の存在を知りました。



http://www.m3.com/tools/Healthpolicy/index.html



http://www.healthpolicy-institute.org/mdpf/index.php



興味深い対談がいくつか掲載されています。印象に残った一節を示します。興味のある先生方は上記HPにアクセスしてみて下さい。



本田 宏:まず、日本をどんな国にしたいのかを、国民が真剣に考えるようになってほしい。医療だけを取り上げて、どうにかしようなんて無理な話なのですから。
政治家や行政担当者と議論をしていて、いつも残念に思うのは、彼らがすぐに「医療費を増やすにも、財源はどこにあるんだ?」と主張する点です。その前に、日本を将来どんな国にするのか議論すべきでしょう。財源をどうするか議論する前に、めざす国の姿を決めないと。目的がはっきりしないのに、方法論を議論しても無意味です。



黒川 清:それは、政策をつくっていくプロセスにも共通する問題でしょう。私たちは、4年前に日本医療政策機構を立ち上げました。なぜ機構の創設が必要だったかと言えば、日本の大学人や政策評論家たちが、「霞ヶ関が、最大のシンクタンクだ」なんて馬鹿げたことを平気で言っていたからです(笑)。     



2007年12月16日日曜日

第6回の芳医会の演題名が決まりました

第6回の芳医会の演題名が決まりました。
皆様のご参加をお待ちしています。
準備の都合上、出欠は12/22頃までにお願いします。



第6回芳医会
日時 1月5日(土) 午後6時から
場所 アークホテル
演題名 「心身医学の考え方と心身疾患への対応の仕方」
講師   岡田 宏基 先生
        岡山大学附属病院 総合患者支援センター 副センター長
                      地域医療連携室 医系副室長